スタンプコンクリート施工の留意点とメンテナンスHow-to

施工の際の留意事項

1コンクリートの厚みが『10cm』以上必要です

厚みが10cm以下のコンクリートへは、スタンプを打つことができません。十分な強度とスタンプの凹凸によるデザイン効果を得るために、10cm以上の厚みが必要になります。

2勾配がきつすぎる坂道では
施工が困難です

急斜面では、コンクリート(生コン)が下がって来るため、スタンプでの型押しの際にマット がズレてきます。そのため、急勾配箇所への施工には不向きです。

3逆に勾配がなさ過ぎても
施工できません

外構(エクステリア)の床面には、普通は、雨水が溜まらないように(雨水を逃がすために)わずかな勾配がついています。ただ稀に勾配がほとんど無いような床面のところがあり、そうしたところでは施工中でも水が溜まってしまうため、施工が困難です。

最低でも10mの距離に対して10cmの勾配(日常生活にも、この程度の勾配は必要)がついているところで施工させていただきます。

奥行10mの場合、10cm異常の高低差が必要

4極端な狭所への施工は
できません

スタンプコンクリートは、スタンプ5枚一組で模様を形成するものが多いため、極端な狭所(幅60cm未満)には、そのスタンプを入れることができません。そのため、極度に長細いエントランスなどへの施工には向いていません。

施工地の幅が、60cm以上必要

5雨天時・降雪時は施工
できません

コンクリートが乾ききる前の微妙なタイミングを見極めての作業、その後のコンクリートの乾き方でも仕上がりが左右されるため、雨天時・降雪時は施工できません。

降雨のない時に、本当に長持ちするしっかりした施工をしたいため、当社の場合、降水確率30%以上の場合は施工を延期させていただいております。

6スタンプを施工してから仕上げまで一定の日数が必要です

コンクリートにスタンプを施工してから、一定期間後(※1)に仕上げの作業を行います。その間、施工箇所は立ち入り禁止となりますが、これはコンクリートの水気が完全になくなって、十分な強度を出すために必要な日数です。

コンクリートの中に水分がある状態でトップコートをしてしまうと、トップコートがその水をふさいでしまい、トップコートとコンクリートの間に水が溜まって白く(※2)なってしまいます。

  • ※1 夏季:3日〜5日後/冬季:1週間〜10日後
  • ※2 これを「白華(はっか)」と言います

スタンプ施工→リリースパウダー散布が終わった状態。この状態で一定期間置いた後に仕上げます。

メンテナンスについて

定期的な磨きと流し作業で長期間美しく

『日々の汚れは中性洗剤を薄めてデッキブラシで磨く』

スタンプコンクリートは、適切なメンテナンスを行っていただいて初めて、長期間、美しさを保つことができます。汚れたら…中性洗剤を薄めて、それをデッキブラシにつけて磨き、磨いた後は水で流してください。

  • 例えば自転車のブレーキ痕なども
  • 中性洗剤を薄めたものをデッキブラシにつけて磨き…
  • 磨いた後は水で流すことで、キレイに落とすことができます
『3年に一度はトップコートの塗り増しを』
  • スタンプコンクリートは、3年に1回トップコートの塗り増しを行うことによって、長期間美しさ(ワックスのような表面保護と輝きの効果)を保つことができます。

    当社では、スタンプコンクリートの手直しや、塗り増し前の色の調合、トップコーティング剤塗り増し作業そのもの、メンテナンス全般に渡ってもご好評をいただいております。